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ワクチン・予防について

 

ワンちゃんやネコちゃんには、特有の感染症があります。重篤な症状を引き起こし、死亡率の高い恐ろしい幾つかの病気を、ワクチンなどでしっかり予防することが可能です。

 

幼犬(猫)時に2回ないしは3回、生後6ヶ月以降の成犬(猫)になっても毎年一回の追加接種が望ましいと考えます。年1回は健康相談を受ける意味でも御来院いただきワクチン接種をおすすめしています。

 

ワクチン接種時には検温や触診、聴診、体重測定など総合的な健康診断を行うため、簡易的な健康チェックにもなります。

 

ワンちゃんやネコちゃんは人間よりかなり速いスピード(およそ4倍)で年をとっていきますので、年に1度(人に換算すると4年に1度)のワクチン接種前検査は異常を見つけるよい機会にもなります。

 

ワンちゃんの予防接種

ワンちゃんの予防接種は、大きく分けて狂犬病ワクチンと、混合ワクチンの2種類です。

ワクチンと一言で言ってしまうと混同しがちですが、まったくの別物です。

 

また、混合ワクチンには5種の病気を防ぐものと、10種の病気を防ぐものがあります。

どの病気もかかると重篤な症状を引き起こし、死亡率が高いなど怖い病気です。

 

キャンプに連れて行くなどアウトドアで過ごすことが多い場合、またほかのワンちゃんと遊ぶ機会が多い際には10種、そうでない場合は5種を基本に、飼い主さまのご希望や、ワンちゃんのライフスタイルに合わせて、ご提案しています。

 

狂犬病ワクチン

人間を含むを全ての哺乳類にかかる可能性があり、発症するとほぼ死亡するため、法律でワクチンの接種が義務付けられています。生後91日以上で1回、その後は毎年の接種となります。

自治体が主催する集合接種でも受けることが出来ます。

 

混合5種ワクチン

● 犬アデノウイルス2型感染症
肺炎や扁桃炎など、呼吸器に重い症状を引き起こします。

● 犬伝染性肝炎
アデノウイルスで起こる肝炎です。嘔吐や下痢などとともに、目が濁ることもあります。仔犬では突然死の原因にもなります。

● 犬パルボウイルス感染症
ひどい腸炎を起こす、死亡率の高い病気です。心筋ダメージによる突然死が起こることもあります。

● 犬ジステンバー
発熱、下痢、神経症状を起こす死亡率の高い病気です。治っても、重い後遺症を残します。

● 犬パラインフルエンザウイルス感染症
咳や鼻水、扁桃炎を起こします。

 

混合7種~ワクチン(当院では10種を採用)

5種の内容に以下が加わります。

●犬コロナウイルス感染症
腸炎を引き起こします。犬パルボウイルス感染症と混合感染する場合があり、そうなると症状はさらに重篤になります。

●犬レプトスピラ感染症(黄疸出血型およびカニコーラ型ほか)

5種との大きな違いは、この病気を入れているかいないかです。

主にネズミの排泄物から感染し、腎臓や肝臓に症状が出る病気で、人間にも感染します。
歯ぐきの出血や横断が見られる型(黄疸出血型)と、高熱や嘔吐、下痢を起こす型(カニコーラ型)があります。

 

ネズミは意外に公園や繁華街でも飲食店のゴミにつられて出てきますので、注意が必要です。

 

なお、レプトスピラは他にもタイプがあり、それらがさらに足されたものは10種や11種混合と呼ばれます。

ネコちゃんの予防接種

ネコちゃんの混合ワクチンには、3種の病気を防ぐものと、5種の病気を防ぐものがあります。

基本的に完全室内飼いの場合は3種、外出自由の場合は5種をおすすめしています。

どれも感染性がとても高く、かかると重篤な症状を引き起こし、死亡率が高いなど怖い病気です。

 

混合ワクチンで予防できる病気には、通称「猫カゼ」と呼ばれている呼吸器に症状が現れるものがいくつかあります。猫は、鼻が利かなくなると食欲が落ちて、体力がみるみる減ってしまうため、呼吸器の病気は特に危険なのです。地域の猫に一気に広がってしまうことが多い感染症ですが、ワクチンを接種しておくことで、万が一感染したとしてもとても軽い症状で済みます。

しっかり予防をしておきましょう。

 

混合3種ワクチン

●猫ウイルス性鼻気管炎

ひどいクシャミ、鼻水、鼻炎、結膜炎、高熱、食欲低下などの症状が出ます。

 

●猫カリシウイルス感染症候群

クシャミ、鼻水、発熱が起こり、その後、舌や口の周辺に潰瘍が発生するようなこともあります。

最悪の場合、急性の肺炎となって死亡することもあります。

 

●猫汎白血球減少症

白血球が極端に少なくなり、高熱、嘔吐、下痢から脱水という症状が現れます。

体力がない場合、症状が現れてから1日で死んでしまうこともある怖い病気です。

 
混合5種ワクチン

3種の内容に以下のものが加わります。

●クラミジア病
結膜炎や鼻水、クシャミ、セキといった症状が見られます。
肺炎になることもあります。

●猫白血病ウイルス感染症
白血球やリンパ腫など血液の癌や貧血、流産を起こします。
免疫を弱めるためいろいろな病気を併発しやすくなり、死亡率もとても高い病気です。
感染してから発病までの期間が長く、その間の見かけは健康ですが、他の猫に病気を伝染してしまうというやっかいな病気です。

フィラリア・
ノミ・ダニの予防

フィラリアは、命にかかわる怖い病気です。
潜伏期間が長く、命が助かったとしても重い後遺症が残るため、特に注意が必要です。
フィラリアは蚊に刺されることで体内に小さな感染小虫が入り、そこで成長しながら心臓や肺動脈に寄生し、心臓病や血液循環障害などの深刻な症状を引き起こします。

まだあまり知られていませんが、猫も犬のフィラリアにかかります。
猫の場合、フィラリアの仔虫が体の中で死んでしまうため、血液検査で発見されにくいのですが、最近は研究が進み、猫の突然死の中にはフィラリアによるものがあることがわかってきています。

フィラリアは猫も犬も蚊によって感染するため、フィラリア予防は広島の場合、蚊が現れる4月から
12月までが基本的な予防期間になります。

なお、温暖化の傾向にあるため、一年間を通じての投与を推奨する知見も出てきています。

​下記のノミ・ダニは年間投与が基本となりますので、併せての投与をお勧めしています。
 

犬のフィラリア予防には「おやつタイプ」「錠剤」などがあり、飼い主さまのご希望や、そのワンちゃんの性格などに合わせて選ぶことができます。
 

また、ノミマダニの対策もお勧めしています。ノミやマダニはかゆみだけでなく、皮膚炎や貧血などを起こし、様々な感染症の原因にもなります。
 

ノミやマダニに関しては、月1回飲む薬やスポット剤などさまざまな駆除および予防法があり、各ワンちゃん、ネコちゃんに合ったものをお選びいただけます。

 

ネコちゃんにはフィラリアとノミ・回虫・ミミヒゼンダニを同時に防ぐスポット剤もあります。

こちらは安全性が高く、肩甲骨の間あたりに数滴垂らすだけですぐ乾きますので、とてもお手軽です。

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※受付は各診療終了時間の30分前までとなります。

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※ 狂犬病予防注射は現金のみ

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